カローラシリーズ初のSUV「カローラクロス」のグレードには、
- ガソリン車で4つのグレード
- ハイブリッド車で3つのグレード
さらに、ハイブリッド車には2WD車(FF)に加え、4WD車も用意されます。
各グレードの位置づけとしては
- G”X”クラス:エントリー
- Gクラス:ベーシック
- Sクラス:スタンダード
- Zクラス:プレミアム
(↑ ※筆者 永野が勝手に命名しました)
グレード | ガソリン 2WD |
ハイブリッド 2WD |
ハイブリッド 4WD |
G”X” | 199.9万円 | – | – |
G | 224万円 | 259万円 | 279.9万円 |
S | 240万円 | 275万円 | 295.9万円 |
Z | 264万円 | 299万円 | 319.9万円 |
価格のみに気を取られ、欲しい装備が付いていなかったらガッカリしてしまいますよね?
グレードによっては欲しいオプションが選べない場合もあります。
今回は、カローラクロスのグレード別の代表的な装備の違いなどを詳しく紹介します。
ちなみに、Zグレードにのみ標準装備されるLEDフロントフォグランプは、他のグレードではメーカーオプションとして選択可能です。
選択しないと、黒い樹脂が埋め込まれた状態になるので、ぜひ装着をおすすめします。
グレード別のオプション装備一覧表は、以下トヨタの公式サイトで閲覧できます。
上記サイトを閲覧後、以下コンテンツを読み進めることで理解が深まるかと思います。
Table of Contents
G”X”とGグレードの主な違いと比較
ガソリン車のみに設定されるG”X”グレードとGグレードとの主な違いを紹介します。
G”X”グレードは、カローラクロスで唯一200万円を切るグレードとして話題となっています。
バックガイドモニターとスピーカーの数
ディスプレイオーディオを利用して映し出すバックガイドモニターがG”X”にのみ未装備となります。
バックモニターが欲しい場合、Gグレードを選択しましょう。
オーディオのスピーカーがG”X”グレードが2個に対してGグレードは4個になりますので、音質にも明らかな違いがあります。
スマートエントリーの有無
G”X”だけは、スマートエントリーが装備されずオプションでも選択できません。
G”X”グレードでは、ドアの開錠/施錠はリモコンキーのボタンで操作します。
ドアノブに触れただけでドアの開錠/施錠ができないこと以外は、G”X”でもスマートキーの機能が利用できます。
充電用USB端子の有無
スマートフォンの充電にUSB端子があれば便利です。
G”X”にのみ充電用のUSB端子が装備されません。
上位グレードでは
- Gグレードには、1口標準装着(形状:TypeーA)
- S、Zグレードには、2口標準装着(形状:TypeーA)
ちなみに、ディスプレイオーディオの通信用USBポートは(形状:TypeーA)全グレード(G”X”も)で1口標準装着されているので、ご安心を。
本革巻ステアリング&シフトノブ
Gグレード以上は、本革巻ステアリング&本革巻シフトノブが装備されます。
手になじみやすく、スポーティなデザインのステアリングです。
見た目だけではなく、夏の直射日光で熱くなった車内でも、本革巻ステアリングは熱を持ちにくいため、すぐにステアリングを握れるようになります。
G”X”のみウレタンステアリング&ウレタンシフトノブのなります。
本革巻ステアリングは絶対必要!と考える場合は、Gグレード以上を選びましょう。
G”X”とGグレードとの価格差は25万円です。
バックモニター不要でオーディオの音質にこだわらない、USB端子が不要であればG”X”の選択はおすすめです。
ハイブリッド車希望であれば、Gグレード以上の選択が必須になります(G”X”にハイブリッドの選択肢はない)
G”X”ガソリン車に4WDの設定がありませんので、4WD希望の場合も同様です。
GとSグレードの主な違いと比較(ガソリン、ハイブリッド共通)
基本装備がそろったベーシックグレードがGグレードでした。
そして、Gのワンランク上のSグレードでは、上質感がアップします。
17インチアルミホイール装備
GもSグレードもホイールは17インチですが、
- Gはスチールホイール+樹脂キャップ
- Sはアルミホイール
足回りのオシャレを重視する場合は、Sグレード以上を選びましょう。
スタッドレス等、タイヤを自分で交換する場合、スチールホイールの17インチはとても重いことを把握しておきましょう。
メーター形状の違い
Gは通常のアナログメーターですが、Sグレード以上はオプティトロンと呼ばれる自発光式のメーターです。
7.0インチの液晶モニターが装備され、日中でもエンジンを始動すれば常時発光しているため、視認性に優れています。
また、速度計はアナログ式とデジタル式の切り替えが可能です。
エアコンが左右独立温度調整
Sグレード以上は、高級車や輸入車に多く装備する「左右の温度を独自に調整できるタイプのオートエアコン」を装備します。
上質感を求める方に特におすすめです。
パノラマルーフの装備可否
カローラクロスの大人気オプションのひとつが、パノラマルーフです。
空を見上げることができる解放感はドライブをより楽しいものにします。
パノラマルーフがオプション選択可能なのはSグレード以上です。Gではオプション選択できません。
パノラマルーフ希望の場合、必ずメーカーオーダー前にお願いしましょう。
当然ですが、S以上のグレードでも後付けは出来ません。
9インチディスプレイ+6スピーカーのオプション有無
Sグレード以上は、9インチディスプレイ+6スピーカーをオプション選択可能です。Gの場合は選択できないオプションです。
7インチディスプレイのまま選択し、後々「もっと大きなディスプレイにすれば良かった・・・!」と後悔しても後付けは不可能です。
オーディオやナビにこだわりたい方は、S以上を選びましょう。
GとSグレードの価格差は16万円です。
17インチアルミホイールと上質なメーターパネル、左右独立温度調整可能なオートエアコンのみを見ても、Sグレードを選ぶ場合の価格差は納得できるものでしょう。
コスパの視点からすると、最もオススメのグレードは「S」と言えるでしょう。
さらに、SグレードではGでは選べないメーカーオプションがあり、パノラマルーフや9インチディスプレイが欲しい方は、単に価格差だけでは判断できない価値があります。
SとZグレードの主な違いと比較(ガソリン、ハイブリッド共通)
最上級グレードのZグレードは、エクステリアはスポーティでインテリアは上質かつスポーティな仕上がりです。
カローラクロスの装備にこだわり、絶対に後悔しないグレード選びをしたいならZグレードを選択すると間違いがありません。
18インチアルミホイール装備
出典:クラフトは株式会社
Sまでは17インチアルミホイールですが、Zグレードは18インチアルミホイールが装備されます。
足回りが引き締まると共に、高速安定性とハンドリング性能が良くなります。
ハンズフリーパワーバックドアの装備
Zグレードにのみ、ハンズフリーバックドアが標準装備されます。
SUVのバックドアは跳ね上げると高い位置にあることと、大きく重みもあるため、電動で開閉できると非常に楽になります。
なおSグレードでは、メーカーオプションで選択が可能です。
本革+ファブリックのシートと運転席8ウェイパワーシートの有無
Sまでのシートは通常のファブリックシートで、シートの調整はマニュアル式です。
運転者がずっと同じであれば、一旦シート位置を設定してしまった後は、あまりシートを動かさないかも知れません。
一方、運転者が2名以上の場合、電動のパワーシートはシート調整が楽になります。
Zグレードのシート素材は、本革とファブリックの組み合わせで、クラスを超えた高級感のあるシートです。また、運転席と助手席にはシートヒーターも装備します。
SとZの価格差は24万円です。
ハンズフリーパワーバックドアの価格が7.7万円のため、Sでオプション選択すると価格差は16.3万円に縮まります。
- 18インチアルミホイールと上質な本革ファブリックシートが欲しい場合→Zグレードを選択
- 上記装備は不要の場合→Sグレードを選択
という選び方が良いのではないでしょうか。
SとZのメーカーオプションの選択は共通の装備品が多く、Sグレードでも選べるというメリットがあります。
非常時給電システム付コンセントはハイブリッド車限定
ハイブリッド全車にメーカーオプション可能な非常時給電システム付アクセサリーコンセント。
これは、ガソリン車では選択できません。
ガソリン満タンで約400Wで使用時に、約4日間の電源供給が可能です。
100Vのコンセントで最大1500Wまで使用可能なため、多くの家電製品が利用できます。
アウトドア、キャンプなどで家電製品を使用した時にも便利なアイテムです。
オプションの選び方についてはコチラ
【総括】カローラクロスの必須オプション+人気のおすすめオプションガイド
結局どのグレードがおすすめ?
どのグレードがいいのか?よくわからないという方は、中間グレード「S」をオススメします。
理由は
- ベーシックの「G」をベースに高級感向上→Gとの差別化
- 「S」グレード以上のみで選択可能なオプション多数→選択肢が広がる
- 人気のパノラマルーフを選択可能→「S」グレード以上のみ
ベーシックグレードに、あらゆる面で「+α」されているのが「S」グレードなのです。
G”X”グレードがおすすめな人
G”X”グレードは
- 最低限の装備でOKな人
- とにかくカローラクロスを安く手に入れたい人
におすすめです。
バックモニターが付属しませんが、そもそも昔の車には付いていない装備なので「不要な装備だ」と思う方も少なくないはず。
200万円を下回る価格的なメリットは大きく、高コスパなグレードです。G”X”グレード選択は十分ありだと思います。
Gグレードがおすすめな人
現代の新車装備の基準で、最低限の装備が付いているグレードと言えるでしょう。
Gグレードがおすすめな人は
- 装備や外観に強いこだわりは無い
- ただし、一般的な新車に搭載される装備は付いていてほしい
私ならGグレードを選ぶと思います。
こだわりはなく、パノラマルーフも不要、でも、現代基準の最低限の装備は必要というタチなので。
Sグレードがおすすめな人
上記で述べた通り、グレード選びで迷っているのであれば「Sグレード」を選ぶと後悔しません。
Zグレードがおすすめな人
Zグレードがおすすめな人は
- プレミアム仕様で差別化したい人
外観のかっこよさやインテリアの上質さにこだわるのであればZグレードが良いでしょう。
なお、オプションの選択肢は、Sグレードと共通部分が多いです。
Zグレードのメリットは、かっこよさ&他グレードに対する優越感とも言えるかと思います。
まとめ
グレードによってメーカーオプションが選択できない装備があることに注意しましょう!
カローラクロスのグレード選びは、
- どうしても譲れない装備や機能をピックアップする
- その装備・機能を選択できるグレードを選ぶ
このような順序でグレード選択すると良いでしょう。
ちなみに、おすすめのSグレードは、KINTO専用車(※トヨタ車のサブスクサービス)となり、購入向けの生産は「2022/02~」となっています。
(すでに「購入向け」の取り扱いを開始しています)
利用者急増中のKINTO、購入ではない「新しい車の利用法」として検討してみるのも良いでしょう。
なお、KINTOに関する基礎知識はコチラの記事にまとめました。