2021年9月に発売されたトヨタの新型コンパクトSUV「カローラクロス」
ガソリン車、ハイブリッド車がラインラップし、ハイブリッド車は2WD(FF)に加え、4WDも用意され、人気を集めています。
SUVならアウトドアを楽しみたい、アウトドアに限らず、カローラクロスで車中泊は可能かどうか気になります。
結論から言うと、カローラクロスは車中泊可能です。
車中泊の「快適性」や「限界」について詳しく紹介したいと思います。
Table of Contents
カローラクロスは車中泊可能?
念のため、カローラクロスの寸法面や機能面から車中泊が可能かどうか検証してみましょう。
寸法面から考察
カローラクロスのボディサイズは、全長4,490mm/全幅1,825mm/全高1,620mmで、長さ寸法は「5ナンバーサイズ」でコンパクトです。(※車中泊するにはマイナス要素)
車内で寝ることができるかどうかは、荷室の容量よりも荷室の長さが重要になります。
カローラクロスの場合、リアシートを前倒しした状態で、なおかつフロントシートを一番前までスライドさせると、最大で1,885mmの長さが確保できます。
180cm以上の人でも足を伸ばして横になれるスペックですが、1,885mmというのは「トランクの開口部からフロントシートのシートバックまでの長さ」です。
実際には170cm台半ばくらいの身長の人までであれば、快適に足を伸ばして横になれるスペックと言えるでしょう。
荷室の幅は、最も狭い部分で947mmです。
これは、リアタイヤのホイールハウス部分で、大人2名が縦に並んでも寝ることが可能なスペースです。しかし、余裕はありません。
機能・装備面から考察
リアシートは簡単に前方に倒すことが可能です。6:4分割可倒式のため、3名乗車+長物を積む、片方だけ倒して簡易的に横になることも可能です。
参考:https://youtu.be/Hs2nI–_co4?t=546
リアシートを倒した場合、荷室との段差ができるため、このままでは寝ることが出来ません。
ディーラーオプションの「ラゲージアクティブボックス(※後述)」を購入することで、段差を解消させフラットな荷室が生まれます。
車中泊なら電源も使いたいですよね。ハイブリッド車限定でAC100Vのアクセサリーコンセント(非常時給電システム付)がメーカーオプションで選択可能です。
メーカーオーダー時に忘れずに発注したいオプションですが、ガソリン車には設定がありません。
簡易キャンピングカーにも装備されることがある給排水システムは、カローラクロスに装備することは不可能と考え、車中泊は、水が自由に使える場所を選びましょう。
本格的なインバーター(電源)や給排水システム(シンク)、収納棚など設置したい場合は、スズキエブリイなどの軽バンやトヨタハイエースなど車種から選びなおす必要があります。
カローラクロスでは、簡易的な仮眠や車中泊に限定するのが良いでしょう。
こんな車中泊はできない・出来ない人や非推奨なこと
カローラクロスで車中泊は大人2名程度が限界であり、家族4人での車中泊はできません。
また、身長が180cm以上ある人の場合は窮屈になります。
かなり頑張って、定員限界は「大人2人+子供1人」と言えるでしょう。(※筆者独自調べ)
車中泊での連泊や荷物が多い場合には、スペースに限りがあるため、おすすめできません。
車内で着替えをする場合には、プライバシー確保のため、社外品のサンシェードを購入する必要があるでしょう。
また、リアシートの上にシートバックが乗っているため、天井までの高さに限りがあります。
大柄な人や、頭上空間を確保してゆとりを求める場合は、やはりミニバンなど車高の高い車の方が快適です。
カローラクロスで車中泊するなら必須オプション
カローラクロスで車中泊する際に、用意したい「必須の」オプションを紹介します。
ラゲージアクティブボックス+ラゲージトレイ(ディーラーオプション)
- ラゲージアクティブボックス:28,050円
- ラゲージトレイ:15,400円
寝るスペースをフラットにするための「必須オプション」です。
ラゲージアクティブボックスを用意しないとフラットな荷室スペースになりませんので・・。
耐荷重は130kgです。
大人2人乗った場合でも、全体重がラゲージアクティブボックスの部分にかかるわけではありませんので、十分な強度と言えるでしょう。
ラゲージトレイは、ラゲージアクティブボックス下の部分の荷室スペースにセットできます。
水性に優れた樹脂製で、濡れたり汚れたりしたものなどを収納するのに便利です。
アクセサリーコンセント(メーカーオプション)
- アクセサリーコンセント:44,000円
最大1500Wまでの家電で使用できるコンセントです。
ハイブリッド車にのみメーカーオプションで設定可能です。
ドライヤーなどの高ワット電化製品も使用可能で、ハイブリッド車を選ぶなら、ぜひ導入したいオプションです。
ソファーベッド ダブルタイプ(社外品)
- ソファーベッド ダブルタイプ:参考価格12,800円
※カローラクロスのテイストと合うか微妙ですが、使い勝手は非常に良いです。
荷室がフラットになっても、そのままでは、ゴツゴツして快適とは言えません。
(車中泊では、快適に寝られるか?は極めて重要な要素です)
幅が90cmの2人掛けソファーベッドを用意すれば、折り畳み可能で収納可能で、使いたい長さに応じて広げて使用することが可能です。
最も幅の狭い、リアタイヤのホイールハウス部分にも左右2cmずつの余裕幅を残してピッタリ収まるジャストサイズです。
参考:3WAY SOFA
カローラクロス専用 プライバシーサンシェード リアセット(社外品)
- カローラクロス専用 プライバシーサンシェード リアセット:参考価格13,900円
カローラクロスには、ミニバンに設定されるカーテンは用意されません。
車中泊するならプライバシーの確保は重要!
社外品ですが、カローラクロスの窓の形状にデザインされたサンシェードが販売されています。
吸盤で貼り付けるタイプのため、簡単にセット可能です。
リヤシート両サイド、クオーターガラス両サイド、リヤガラスのセットで、フロント用も必要であれば別に用意されます。
まとめ
カローラクロスは、身長170cm台半ばまでの人で、最大2名(+子供1名)、1泊程度なら十分車中泊は可能です。
ラゲージアクティブボックスは、車中泊に必須オプションであり、おすすめの用品は、純正品にこだわらず、便利なグッズを選ぶことも大切です。
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