カローラツーリングとインプレッサスポーツの違いと比較(サイズや価格、燃費、荷室)

カローラツーリングは、カローラフィールダーに継ぐモデルとして、2019年9月に発売されました。

 

一方、

インプレッサスポーツは、インプレッサスポーツワゴンに継ぐモデルとして発売され、2016年10月に2代目モデルが発売されています。

ジャンルは5ドアハッチバックに該当しますが、ステーションワゴンと同等のパッケージングを持つため、カローラツーリングとしばしば比較検討されています。

 

カローラツーリング、インプレッサスポーツ共にボディは3ナンバーサイズで、

  • TNGA(Toyota New Global Architecture)
  • SUBARU GROBAL PLATFORM

など、共に次世代プラットフォームを採用しています。

 

今回は、カローラツーリングインプレッサスポーツの違いと比較します。

使い勝手や特性の違い、燃費の違いなど詳しく紹介します。

サイズの違い(=ほぼ同等サイズ)

カローラツーリングの方が

  • 全長が長い
  • 幅が狭い
  • 高さが低い

3つの長さを比較すると以下の通りです。

サイズ カローラ
ツーリング
インプレッサ
スポーツ
全長(mm) 4,495 4,475
全幅(mm) 1,745 1,775
全高(mm) 1,460 1,480
1,515(e-BOXER)

カローラツーリングはカローラスポーツに比べて、全長で20mmプラス、全幅で30mmマイナス、全高はe-BOXER(ハイブリッド車に相当)を除くモデルで20mm低いボディサイズです。

共にスポーティなデザインを採用し、ボディサイズもほぼ同等と言えるでしょう。

両車のグレード対応表

価格比較する上で、同一グレードで比較する必要があります。

しかし、製造メーカーが異なることもあり、グレードを1対1で対応させることはできません。

 

両車のグレードを簡単に紹介すると

カローラツーリングは、1.8Lエンジンを搭載し、ガソリン・ハイブリッド共通で、以下3つのグレードに分かれています。

  • 「G-X」
  • 「S」
  • 「W×B」

 

一方インプレッサスポーツは、

  • 1.6Lと2.0Lのガソリンモデル
  • 2.0e-L EyeSightとAdvanceのハイブリッドモデル

スバルのハイブリッドはe-BOXERと呼ばれています。インプレッサスポーツのラインナップは、4WD(スバルではAWD表記)比率が高くなっています。

 

これを踏まえたうえで、以下のグレード対応表(目安)をご覧ください。

カローラ
ツーリング
インプレッサ
スポーツ
ガソリン車 G-X 1.6i-L EyeSight
1.6i-S EyeSight
S 2.0i-L EyeSight
W×B STI Sport
ハイブリッド車 G-X 2.0e-L EyeSight
S Advance
W×B 該当なし

ガソリン車でのグレード対応は

  • 「G-X」と「1.6i-L EyeSight」「1.6i-S EyeSight」
  • 「S」と「2.0i-L EyeSight」
  • 「W×B」と「STI Sport」

ハイブリッド車でのグレード対応は

  • 「G-X」と「2.0e-L EyeSight」
  • 「S」と「Advance」
  • 「W×B」は該当無し

この表をもとに、両車の価格を比較していきましょう。

価格比較

カローラツーリングとインプレッサスポーツの価格比較です。

【2WD】【4WD】で分けた方が見やすいので、分割しています。

 

【2WD】

カローラ
ツーリング
インプレッサ
スポーツ
GAS G-X 201.3 1.6i-L 200.2
1.6i-S 224.4
S 221.65 2.0i-L 224.4
W×B 236.5
247.39(6MT)
STI Sport 273.9
HEV G-X 248.05 2.0e-L
S 265.1 Advance
W×B 279.95

単位:【万円】

【4WD】

カローラ
ツーリング
インプレッサ
スポーツ
GAS G-X 1.6i-L 222.2
1.6i-S 246.4
S 2.0i-L
W×B STI Sport 295.9
HEV G-X 267.85 2.0e-L 256.3
S 284.9 Advance 281.6
W×B 299.75

単位:【万円】

価格帯が同等の価格帯ですので、比較検討するに相応しいモデルと言えます。

 

カローラツーリングが直列4気筒1.8Lエンジン、インプレッサスポーツが水平対向4気筒1.6L&2.0Lエンジンであるため、エンジンの違いも比較時に加味しましょう。

 

比較するなら…上の表中にも同じ色で示しました。

  • カローラツーリングガソリンS(2WD)インプレッサスポーツ2.0i-L EyeSight(2WD)
  • カローラツーリングハイブリッドS(4WD)インプレッサスポーツAdvance(4WD)
  • カローラツーリングハイブリッドW×B(4WD)インプレッサスポーツSTI Sport(4WD)

以上のグレード比較は同価格帯で、あり悩みどころでしょう。

 

さらに、低価格ガソリンモデルで4WDが欲しいならインプレッサスポーツ1.6i-L EyeSight(222.2万円)であり、

ガソリンスポーツモデルが欲しい、ターボ&6MT車が欲しいならカローラツーリングW×Bシリーズです。

スポーツモデルを選ぶならカローラツーリングW×Bの選択幅が広がります。(ガソリン、ターボ、ハイブリッド、ハイブリッド4WDが選べるので)

インプレッサスポーツSTI Sport(4WD)は、エンジンがノーマルの2.0Lエンジンのまま据え置き、さらにあと+10万円強でレヴォーグの価格帯に入ります。レヴォークも視野に入れ、広い視野で検討すると良いでしょう。

走行性能と乗り心地(性能はツーリングW×B、乗り心地は互角)

優れた動力性能を求めるなら、カローラツーリングW×Bの1.2Lターボがレスポンスに優れおすすめです。

 

4WDならインプレッサスポーツのe-BOXER(ハイブリッド)モデルがおすすめです。低回転域からゆとりあるトルクで扱いやすく、ハイブリッドのe-BOXERは燃費よりも走行性能重視のパワーユニットのため走りを楽しめます。

スバル独自のシンメトリカルAWDは4WDであることを意識させないハンドリングを実現しています。

コーナーでのアンダーステアを意識することなく、常に安定した駆動力を発揮します。

 

乗り心地は、両車ともにフロントストラット/リアダブルウィッシュボーン式独立サスペンションを採用しています。

違いはホイールベースです。

  • カローラツーリングは2,640mm
  • インプレッサスポーツは2,670mm

インプレッサの方が長距離ドライブの際に、乗り心地が若干良くなる傾向にあります。

が、ほぼ同等のため、通勤・買い物など近距離では大差ないと言えるでしょう。

後部座席→インプレッサスポーツの方が広い

サイズ カローラ
ツーリング
インプレッサ
スポーツ
室内長(mm) 1,795 2,085
室内幅(mm) 1,510 1,520
室内高(mm) 1,160 1,200

室内全ての数値で、インプレッサスポーツが広い結果になっています。

後部座席の頭上空間にゆとりがあるのはインプレッサスポーツで、室内長のアドバンテージから足元空間にも余裕があります。

ただし、室内長はダッシュボードの形状に影響されますので、190mmの差まで実際には広さを感じません。

実際に展示車や試乗車を確認して検討しましょう。

燃費比較→ガソリン車:互角、ハイブリッド車:ツーリングの勝ち

※燃費の数値は全てWLTCモード

<ガソリン車>

  • カローラツーリングの1.8Lガソリン(14.6km/L)
  • インプレッサスポーツの2.0Lガソリン(14.0km/L)

数値だけで比較すると若干カローラツーリングが燃費が優れています。

考慮すべきは、インプレッサスポーツの方が「パワーで14馬力、トルクで2.7N.m」上回ります。

つまり、インプレッサスポーツの方がアクセルを踏む量が少ない、よって燃費差は実際には違いが出ません。

 

<ハイブリッド車>

燃費重視であれば、カローラツーリングのハイブリッド一択です。

  • カローラツーリングハイブリッドS(26.8km/L)
  • インプレッサスポーツAdvance(15.2km/L)

カローラツーリングハイブリッドSは4WDでも26.8km/Lの超がつくほど低燃費であり、インプレッサスポーツAdvanceは15.2km/Lでその差は11.6km/Lです。

 

インプレッサスポーツのハイブリッド「e-BOXER」は、エンジンをモーターが補助するイメージで、スポーティな走りをアシストするハイブリッドです。

インプレッサスポーツでは、燃費重視の考えを持たないことをおすすめします。

荷室比較→広さ・使い勝手でカローラツーリングの勝ち

荷室は5名乗車時のレイアウトで

  • カローラツーリング:392L
  • インプレッサスポーツ:385L(e-BOXER車は340L)

カローラツーリングが7L以上広い荷室を持ちます。

カローラツーリングの荷室

両車6:4分割可倒式リヤシートを採用し、フラットになります。

ただし、インプレッサスポーツはリヤ開口部と荷室フロアの部分に段差があります。積み込みやすさや使い勝手はカローラツーリングが優れています。

内装の上質さ比較→好み次第

両車ともダッシュボードにステッチをあしらった上質なデザインを採用しています。また、エントリーモデル以外は手になじむ本革巻ステアリングホイールを装備します。

革シートを希望する場合、カローラツーリングはW×Bのみにオプションですが、インプレッサスポーツは1.6i-S EyeSightからオプション選択可能。電動パワーシートやシートヒーターも装備されます。

シートにこだわりのあるユーザーはインプレッサスポーツのシートに着目すると良いでしょう。

エアコン操作パネルの操作性&視認性は、より高い位置に設置されるカローラツーリングに軍配が上がります。

安全装備を比較→インプレッサスポーツに軍配

両車ともに、先進の予防安全パッケージを標準装備し、2018年予防安全性能ASV+++を獲得しています。

  • カローラツーリングはミリ波レーダー+単眼カメラ
  • インプレッサスポーツはステレオカメラ

を採用しています。

インプレッサスポーツに採用される、スバルの先進安全技術「アイサイト」は歩行者自転車検知性能に優れ、カラーで認識可能です。

30年以上にわたるステレオカメラによる運転支援システムの開発により、いち早く実用化したアイサイト(2008年5月BPレガシィに初採用)は、年々進化を続け、精度が高く、追突事故発生率を84%減少させるなど優れた実績を残しています。

インプレッサスポーツは、ボンネットとフロントガラス付近に歩行者保護エアバッグも採用し、安全面最優先で選ぶなら実績のあるインプレッサスポーツをおすすめします。

リセールバリューの違い

両車とも、3年&5年乗って売却した場合の残価率、リセールバリューを紹介します。

カローラツーリングとインプレッサスポーツのe-BOXERの場合は、未経過のため現状2年の残価率から想定しています。

カローラツーリングの残価率

(年間1万キロ走行以下)

GAS/HEV 経過年数 買取価格 残価率
ガソリン車 3年 150万円前後 約70%
5年 100万円前後 約45%
ハイブリッド車 3年 190万円前後 約75%
5年 140万円前後 約55%

インプレッサスポーツの残価率

(年間1万キロ走行以下)

GAS/HEV 経過年数 買取価格 残価率
ガソリン車 3年 130万円前後 約55%
5年 110万円前後 約45%
ハイブリッド車
(e-BOXER)
3年 190万円前後 約65%
5年 160万円前後 約55%

 

「カローラツーリング」「インプレッサスポーツ」のリセールバリューを一覧にまとめると

経過年数 カローラツーリング インプレッサスポーツ
ガソリン車 3年 70% 55%
5年 45% 45%
ハイブリッド車 3年 75% 65%
5年 55% 55%

総じてカローラツーリングの方がリセールバリュー高いと言えるでしょう。

なお、両車ともハイブリッド車のリセールが高くなっています。

 

3年経過時のインプレッサスポーツの買取相場は低く、5年経過時と大差ありません。(新車から3年で大きく値落ちする

もしインプレッサスポーツの中古車を検討中なら

  • 購入なら3年落ちで
  • 売却なら5年経過時

がおすすめです。

 

5年経過時の残価率は同等と予測されますが、インプレッサスポーツは4WD比率が高く、降雪地域での売却時には高価買取が期待できます。

 

また、カローラスポーツの6MT車は約15%ほど残価率が高い傾向にあります。

今後、電動化が進むにつれ、MT車が無くなり、MTの希少価値が高まればリセールが高くなることが予想されます。

MT車が好き、MT操作が苦にならないなら、今のうちに6MTのカローラスポーツに乗る選択もありでしょう。

おすすめはどっち?

両車ともに、サイズや居住性、価格帯が同等クラスです。

かなりざっくり言うと

  • 設計が新しい&低燃費にこだわり→カローラツーリングのハイブリッド
  • 動力性能や駆動力重視→インプレッサスポーツ4WD

カローラツーリングをおすすめできる人は?

  • 荷物を多く積みたい人
  • 積む機会が多い人
  • 低燃費を重視する人

などにおすすめです。

唯一6MT車をラインナップするのもカローラツーリングです。

スポーティなデザインと走りを重視する人にもおすすめです。

インプレッサスポーツをおすすめできる人は?

  • 安定した走りを重視する人
  • 安全性能実績を重視する人

非常に安定性の高いシンメトリカルAWDを採用しています。頑強な4WDモデルを選びたい人におすすめです。

さらに、実績を積み重ねてきた優れた安全技術を重視する人にも「アイサイト全車搭載」のインプレッサスポーツがおすすめです。

 

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